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体育大学とは

体育大学概要:就職


●スポーツトレーナーへの道

 スポーツトレーナー = アスレチックトレーナーとは、スポーツ選手が最高のパフォーマンスを発揮するために、傷害・疾病などに伴う影響をより少なくするためのコンディショニングを、医科学的にサポートする専門家です。

 スポーツトレーナーとして活動していく上で最低限必要となるのは資格です。どのような資格かというと、代表的なものは日本体育協会公認のアスレチックトレーナー(以下AT)で、 その他に鍼灸師、柔道整復師(国家資格)なども含まれます。これらの資格を取得することはもちろん、トレーナーとしての活動経験を積んでいなければマネージャーと同じ役割しか果たせません。

 ATの資格を取るためには、日本体育協会のAT養成講座を受講し、検定試験に合格しなければなりません。この講座を受講するには、日本体育協会加盟団体または日本体育協会が特に認める国内統括協議団体が推薦し、満20歳以上の者とされています。
 体育系大学あるいはスポーツ系専門学校に進学することで、この養成講座の共通科目の一部が各学校のカリキュラムで設定されているため、単位を取得していれば養成講座では免除となります。

 ATは日本体育協会公認の検定試験のため、体育系大学あるいは専門学校の卒業と同時に資格が取得できるということではありません。

 


●ATの資格を取得する際のワンポイントアドバイス

  スポーツトレーナーとしての活動をより幅広くするには、医療従事者としての免許、つまり柔道整復師や鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師といった国家資格を取得することです。これらの資格は、医療系専門学校で3年間技術や理論を学び、国家試験を受け合格すれば取得できます。資格取得後は、スポーツ選手への医療類似行為が現場などでできることはもちろん、開業(自分の治療院を開く)ことができます。テーピングは資格を有していなくてもできますが、怪我をした選手への医療類似行為は国家資格を有していなければ行うことができません。

 医療系専門学校は高校卒業から受験資格がありますが、通っている生徒の年齢層は幅広く、高卒から50歳代といった多くの人がいます。その大多数が4年制大学を卒業している人です。医療系専門学校在学中にATの検定試験を受験する人もいますが、ほとんどが国家資格取得後にATの検定試験を受験しています。

 数ある医療系専門学校の中で、柔道整復師の専門学校として日体柔整専門学校がありますが、この学校は日本体育大学に併設されており、日本で唯一4年制大学に併設されている専門学校です。併設されているということで「ダブルスクール」が可能となっています。簡単に言うと、大学と専門学校を同時に通うということです。昼間は大学へ通い、夜間は専門学校へ通いますので、大学卒業と同時に国家試験を受験し柔道整復師の資格も取得することが可能になります。ただし日体柔整専門学校へのダブルスクールが可能となるのは、日本体育大学の在学生のみです。他の医療系専門学校であれば、日本体育大学以外(筑波、早稲田、順天堂、東海、国士舘など)に進学してもダブルスクールはできます。

 


●日本体育協会が認めている適応コース承認校

【国立大学】筑波大学・鹿屋体育大学
【私立大学】早稲田大学・日本体育大学・順天堂大学・大阪体育大学・仙台大学・国士舘大学・東海大学 他

上記の大学進学後、カリキュラムの中でATの養成講座で指定されている科目の単位を取得していれば、養成講座の一部が免除となります。

※社会体育概論、スポーツ心理学、トレーニング科学、スポーツ医学、スポーツ栄養学、スポーツ指導論等の科目が免除対象科目となっています。

 


●体育系大学進学後のスポーツトレーナー

  体育系大学に進学すると、スポーツトレーナーとして必要な最低限の知識を学ぶ授業や実習が受講できます。前項で述べてある通り、大学卒業時にATを取得できるわけではありません。日本体育協会での検定試験を受験する際に、体育系大学に進学しているということで、共通科目の一部の単位を大学で取得していれば免除となるメリットがあります。

 また、トレーナーとしての経験を積む機会が多くあるのが体育系大学です。日本体育大学には、スポーツトレーナー研究会というサークルや競技部活動のスポーツトレーナーとして所属することで、授業とは別に、より専門的にテーピングの技術や実践的な現場経験を積むことができます。その他、体育系大学にはATを取得している教授もいるため、授業外での関わりを持つことで幅広く知識を学ぶこともできます。

 このように、体育系大学に進学すれば、4年間という期間をかけてじっくりとトレーナーとしての知識が学べることをはじめ、学びやすい(経験を積みやすい)環境や機会が多く整っています。




●スポーツ系専門学校進学後のスポーツトレーナー

 スポーツ系専門学校は2年制であるため、授業も大学と違い凝縮されています。大学での勉強のゆとりという点で比べれば、さほどゆとりはありません。このような専門学校のメリットは、スポーツトレーナーに関して授業のみを学べることと、大学進学と同様にATの養成講座受講時に免除科目があるということです。デメリットは、トレーナーとしての勉強だけに絞られているため、その他の知識を学ぶことが難しいということです。教員用の授業からスポーツトレーナーとしての知識が広げることができる場が大学です。

 また、ATの養成講座を受講するまでに大学進学では4年間かけて勉強ができることに比べ、スポーツ系専門学校では2年間しかありません。毎年、ATの検定試験の難易度が上がってきています。日本でのトレーナーへの認識や需要が高まっていることが背景にあります。そのため、確実に合格するためには、勉強に費やす時間を多く取れるかどうかが重要になってきます。
 スポーツ現場での実践的な研修や学生トレーナーとして経験を積める期間は、やはり大学進学では4年間あることに対し、専門学校では2年間であり、大きな差があります。
 授業外でのスポーツ現場での実践的な研修という点では、専門学校で紹介している現場もありますが、受け入れ先はそう多くはなく、ほとんどが自分で探していかなければなりません。




●体育系大学とスポーツ系専門学校のスポーツトレーナーの比較

 体育系大学に進学してもスポーツ系専門学校に進学してもATの資格を取得するこはできません。 これまでの項でも述べたように、日本体育協会の養成講座を受講する際に、共通科目の一部が免除になるということです。比較をすれば、その免除科目が専門学校に比べ、体育系大学の方が多くあります。
  また、実践的な経験も双方でできますが、スポーツ系専門学校は2年間しか行えないことに対し、体育系大学では入学当初から行えば4年間行えます。ここで2年間分の大きな差が生じます。時間に換算して考えれば、さらに差が大きいことがわかるでしょう。

 このように、卒業と同時にATを取得できるわけではありませんが、学ぶ内容や経験に大きな違いがみられます。トレーナーを本気で目指す!と考え、早く資格を取得しようと2年制のスポーツ系専門学校への進学を決める場合も少なくありませんが、ここまでの過程をよく理解すれば、4年間かけて知識と経験の積んだ方が確実にATの資格を手にすることができるでしょう。



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