
新高校3年生のみなさん、いよいよ本格的な受験生としてのスタートを切る春(高3の0学期)がやってきましたね。
「スポーツが好きだから」「将来はスポーツに関わる仕事がしたいから」という理由で、体育・スポーツ・健康系の学部を志望している人も多いでしょう。しかし、大学の学部選びにおいて、その「なんとなく」のイメージのまま進むのは非常に危険です。
今回は、大学進学情報誌などの資料をベースに、みなさんが春の段階で絶対に知っておくべき「体育・健康科学部系統」の全貌を、5回の連載ブログ記事としてお届けします。
スポーツ系の学部・学科を調べていると、大きく分けて二つの言葉によく出会うはずです。それが「体育学」と「健康科学」です 。この二つの学問は、どちらも身体や運動を扱いますが、その目的とアプローチが大きく異なります。まずはこの違いを理解することが、志望校選びの第一歩となります。
1. アスリートや指導者を育成する「体育学」
体育学とは、一言で言えば「体育・スポーツのあらゆる分野をカバーし科学的な分析を行う」学問です 。
- 目指す方向性: 「体育の先生になりたい!」「競技の指導者になって選手を育てたい!」「アスリートを目指したい!」といった、スポーツの技能向上や指導を主眼に置く人に適しています 。
- 学びの対象: プロスポーツチームやクラブ運営のマネジメント、アスレティックトレーナーとしてのトレーニング指導法やテーピングなど、スポーツの現場に直結する専門知識を深く学びます 。
2. 全ての人びとの健康を支える「健康科学」
一方、健康科学は「子どもから高齢者までの健康増進を体育学の観点から追究」する学問です 。
- 目指す方向性: 「スポーツと予防医学の関連性を学び健康づくりに取り組みたい!」「子どもから高齢者までを対象に生涯教育としての運動の指導をしたい!」といった、社会全体の健康維持・増進に貢献したい人に適しています 。
- 学びの対象: アスリートだけでなく、一般の人や高齢者、障がいを持つ人も含めた全ての人びとを対象とし、医学や医療・保健学、社会福祉学との関連が深いのが特徴です 。
3. 自分の「やりたいこと」はどちらの領域か?
「体育学」と「健康科学」は、教員養成系学部の中等教育課程の保健体育学などで両方を学ぶこともできますが 、学部や学科の名称によって力を入れている領域が異なります。
- 新高3生の春にやること: 自分は「競技力を高めるための科学(体育学)」に興味があるのか、それとも「人が健康に生きるための科学(健康科学)」に興味があるのか。まずはこの大きな二択について、自分の心と向き合ってみましょう。



