筑波大学の帰国生入試において、多くの受験生が最大の壁として挙げるのが「小論文」です。日常的な日本語に不自由がなくても、スポーツを学問的に論じる「アカデミックな日本語」は別物。第2回では、11月の本番までに身につけるべき思考と記述の技術を解説します。

1. 「感想文」から「科学的論考」への脱却

海外の高校教育(特にIBプログラムやAPなど)を受けている生徒は、自分の意見を論理的に述べることには慣れています。しかし、筑波の小論文で求められるのは、個人の感想ではなく「スポーツ科学の視点」です。 例えば「リーダーシップ」というテーマが出た際、単に自分の体験談を書くのではなく、「リーダーシップの類型(タスク志向型・人間関係志向型など)」といった概念をベースに、客観的な分析を加える必要があります。4月の今は、まず日本の保健体育の教科書や、スポーツ科学の入門書を読み込み、専門用語を「日本語の文脈」で正しく理解することから始めましょう。

2. 海外経験を「比較文化」の視点で武器にする

帰国生にしか書けない小論文の強み、それは「多角的な視点」です。日本と滞在国のスポーツ環境(指導法、施設のあり方、地域社会との関わりなど)を比較し、そこから導き出される課題や可能性を論じることは、教授陣に強い印象を与えます。 「現地では〇〇だった」で終わらせず、「なぜそのような違いが生まれるのか」「日本のシステムにどう応用できるか」という一歩踏み込んだ考察を日頃からメモしておく習慣をつけましょう。この「比較の視点」こそが、採点者にあなたのグローバルな価値を認めさせる決定打となります。

3. 物理的な距離を越える「オンライン添削」の活用

小論文は、自分一人で書いていても上達しません。特に日本語の細かなニュアンスや論理の飛躍は、専門家による添削が不可欠です。 タイシンでは、海外在住の受験生のためにオンラインでの小論文添削を徹底して行っています。時差を活かして「寝ている間に添削が届く」というリズムを作り、11月までに少なくとも30本以上の答案を作成すること。文章を書く体力と、問いに対して即座に論理を組み立てる脳の回路を、4月から鍛え上げていきましょう。

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