「活動報告書を書くと言っても、自分には大学教授に語れるような特別なエピソードや研究実績がない…」と焦る高校生は非常に多いです。しかし、特別な機材や高度な実験室が必要なわけではありません。第3回では、日々の部活動の当たり前の風景の中から、筑波大AC入試にふさわしい「質の高いテーマ」を見つけ出すための視点をお伝えします。

優れたテーマは「日常の疑問」から生まれる

テーマ探しで重要なのは、体育学・スポーツ科学の「どの領域」から自分の競技を切り取るか、という視点を持つことです。例えば、以下のような身近な疑問が、立派な研究テーマに化けます。

  • 【運動生理学の視点】 「なぜ後半戦になるとバテて、フォームが崩れるのか?」
  • 【スポーツ医学の視点】 「シンスプリントを何度も再発してしまうのはなぜか?」
  • 【スポーツ心理学の視点】 「大事な試合のフリースローで必ず緊張してしまうのはなぜか?」
  • 【コーチング学の視点】 「下級生のモチベーションを上げるためには、どんな声かけが有効か?」

「主観」を「客観」に翻訳する作業

テーマが決まったら、それを「自分だけの感覚(主観)」から「誰が読んでも納得できる事実(客観)」へと翻訳する必要があります。 「気合いを入れて走った」ではなく、「1週間の走行距離を〇kmに設定し、心拍数を140〜160の範囲に保つインターバルトレーニングを継続した」と記述するのです。

今すぐ、過去の練習ノートを見返してみてください。「なぜあの時、記録が伸びたのか?」「なぜあの時期、スランプだったのか?」その「なぜ」を深掘りすることが、最強の活動報告書を作る第一歩です。