日体大の総合型選抜の柱となる2つの方式。「学部別選考方式」と「実技方式」は、いわば「文」と「武」の入り口です。2026年度から併願が可能になった今、受験生はどのようにこの2つを使い分けるべきでしょうか。

1. 「学部別選考方式」は「言葉の力」で戦う

名称こそ変わりましたが、学部別選考方式の根底にあるのは「論理的思考」です。小論文やプレゼンテーション、面接を通じて、スポーツを客観的に捉え、自分の考えを言葉にする力が求められます。 この方式のメリットは、天候や体調に左右されやすい実技試験と異なり、準備した「思考の質」がそのまま評価に繋がりやすい点です。競技実績はあるが怪我で現在は全力で動けない人や、マネジメントや教育の視点でスポーツに関わりたい人にとって、最強の武器となる方式です。

2. 「実技方式」は「現場の力」を証明する

一方で、実技方式はまさに日体大の伝統を象徴する入試です。当日のパフォーマンス、そして一部学科では新たに健康学科も対象に含まれるなど、その門戸は広がっています。 この方式の最大の特徴は、評定平均値を問わないケースが増えたこと。高校時代に勉強が苦手だったとしても、競技において圧倒的な努力をしてきた受験生を、日体大は実技という「公平な舞台」で評価します。自分の身体を極限までコントロールしてきた経験があるなら、これほど有利な戦場はありません。

3. 「併願」という最強のカードをどう切るか

2026年度からは、これらの方式を学部内で併願できるようになりました。これは「実技に自信はあるが、万が一の不調に備えて言葉の対策もしておく」といった、リスク分散型の受験を可能にします。 タイシンが推奨するのは、4月から両方の準備を始める「ハイブリッド対策」です。実技を磨きながら、そのプロセスを言葉にする練習を積む。この相乗効果こそが、日体大が求める「知的アスリート」への近道となります。